高齢者歯科
SENIOR

持病のある方でも
安心して治療を
当院では全身的な疾患を持っている方にも安心して歯科治療を受けていただくために、しっかりと皆様の健康状態を把握し、管理しながら治療を行ってまいります。
また、口腔機能低下症や摂食・嚥下障害に対する治療も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
当院での対応
当院には、様々な症状・障害のある方がご来院されています。
その方の疾患・障害・個人の特性に配慮した上で診療を行いますので、安心してご来院ください。
足が悪く車椅子を利用されている方
車椅子のまま院内に入れるよう、階段や段差をなくしたバリアフリー設計となっております。また、車椅子から降りずにそのまま診療を受けることができます。
目が悪い方・耳が聞こえない方
筆談などで配慮した診療を行っております。
腰が痛くて椅子を倒せない方
椅子を倒さず起きた状態のまま治療を受けることができます。
歯科治療を行う際に
注意が必要な疾患
糖尿病
糖尿病の方は免疫が低下し、外科処置後の治りが悪くなりやすい特性があります。当院では、歯科医師がHbA1cの数値を確認し、術前に抗生物質内服・口腔内クリーニングを行うことで、感染リスクを最小限に抑えます。糖尿病では高血糖が体内の免疫機能や血流を悪化させ、口腔内の細菌が血管内に侵入するリスクが増加します。治療前には歯磨きやうがい薬を用いて口腔内の細菌をできる限り減少させ、安全な治療を受けることが大切です。
骨粗鬆症
骨粗鬆症では、ビスフォスフォネート製剤(BP剤)や抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)などの、骨を強くする作用があるお薬が治療に用いられている場合があります。
これらのお薬を一定期間以上服用中に抜歯やインプラントなどの外科処置を行なった場合、顎骨壊死や炎症がひどくなるといった副作用が出る可能性があります。当院では、適切な予防処置や術前術後の管理を行うことで、その発症を抑えるように努めています。
心臓血管疾患・脳血管疾患
心臓血管疾患や脳血管疾患を患っている方は血をサラサラにしたり、血小板が働きにくくなるために血が固まりにくくする薬(抗血栓薬)を服用している方が多いです。これらの薬を休薬してしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクが上がるため、抜歯などの治療では休薬することなく治療を行うことがほとんどです。術中は生体モニターで体調の変化を観察し、抜歯後は止血に時間をかけるなどし、安全を考慮しながら治療に努めております。
歯科疾患が及ぼす
全身への影響

歯科疾患は全身疾患と密接に関連し、特に歯周病は糖尿病を含む多くの疾患と関係が深いことが知られています。口腔の健康状態を維持し改善する歯科治療は、全身的な健康を維持するために不可欠です。
歯周病は毒素や炎症反応が全身の組織に影響を及ぼし、心疾患、慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗鬆症、関節リウマチ、がん、早産・低体重児出産などさまざまな全身疾患と関連しています。
特に糖尿病と歯周病の関連性は高く、糖尿病患者に対して歯周治療を行うことは、歯周病の改善だけではなく糖尿病のコントロールにも有効です。口腔の健康を維持することは、全身の健康維持にとっても重要であると言えます。
治療を受ける際のお願い

初診時、問診票のご記入やカウンセリングの段階で過去にかかったことのある病気(既往歴)や現在患っている病気(現病)、服用中の薬について皆様の健康状態把握のために事前にお知らせください。
※ご来院の際、マイナンバーカードを保険証としてご提示いただき、情報提供にご同意いただけますと、医院側で既往歴の確認が可能となりますので、ご協力をお願いいたします。
自分の歯で
しっかり噛むために
高齢者が老後の時間を穏やかに生き生きと暮らすためにはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上が大切になってきます。
「QOL(生活の質)」を向上させるためには、健康なお口を維持する必要があります。
「しっかり食べられない」ことは「十分な栄養がとれない」ことにつながります。
体の栄養状態が悪化すると、肉体的・精神的機能の低下を招きかねないので、一生おいしく、楽しく、安全な食生活を送るために、まずは口腔ケアをしっかりと行いご自身の歯と全身の健康状態を守っていきましょう。